Q:今回の質問の背景なのですが、
実は先日、友人と話をしていた時に、話の流れから、
「カメラマンとしてやって行こうと頑張っている 」という話なったのですが、
その友人に
「考えがあまいのでは?」
「そんな簡単なものじゃない」
「今の撮影の仕事があるのは、たまたま運が良かっただけ」
「プロのカメラマンの下について修行したのか?」等々色々言われました。
確かに、そんな簡単ではないことくらい十分わかっているし、
カメラマンマン世界に限らず、どんな分野においてもそれなりの努力が
必要なことくらいわかっているのにと、さすがに少々凹みました(笑
もちろん友人は、私の事を心配して言ってくれているのだとは思いますし、
この年齢になって厳しいことを言ってくれる友人がいることは、ありがたい事だなと、
気持ちを切り替えて受け止めています。
ただ、この言われた中で一つ引っかかったのが、
「プロのカメラマンの下について修行したのか?」なのですが、
修行とは何をもって修行なのでしょうか?
その友人が言うには、美容師さんに例えていましたが、
どんな美容師さんも始めはハサミも持たしてもらえずに、
下働きから的な表現をしていました。
カメラマンとして進むためには、そういった修行的な事は必要なのでしょうか?
私はこの件に関して全く納得できなかったのですが、
もしかすると、私が分かっていないだけの可能性もあると、
すごく低レベルな質問で申し訳ないとも思ったのですが、
どうしても気になってしまって(汗
迷いましたがメールさせて頂きました。
A:僕なりの返答です。
ただ、この言われた中で一つ引っかかったのが、
「プロのカメラマンの下について修行したのか?」なのですが、
修行とは何をもって修行なのでしょうか?
なんか、禅問答みたいですね。
「プロのカメラマンの下について修行した人は、独学の人と比べて何が有利か?」という答えは
アシスタントになった人は
アシスタント時代に、そのカメラマンが仕事をしている
クライアントさん、その他撮影に関わる多くの人に
名前を顔を覚えてもらえます。
つまり、人脈ができるというわけです。
いつか撮影の依頼をしてくれる人との繋がりができるのです。
僕の元アシスタントの例で言うと
「来年の春から宅間の事務所からフリーになりますので」と伝えた時点で
「そうなんだ、今度作品持って来てよ」とか
「じゃぁ、小さい仕事は◯◯君にやってもらうよ」みたいに言ってくれるわけです。
安い給料で数年間プロカメラマンのアシスタントをやることで
「宅間さんのアシスタントだったら間違いない」という信頼感を得ることになるのです。
なぜ、そう思ってくれるのか?
「宅間さんのアシスタントをやっていなのだから、宅間さんの撮影ノウハウはすべて知っているに違いない」と思ってくれるのです。
あなたの友人の言い方をすれば
「タクマさんというプロカメラマンに下で数年間、修行したのだから、タクマさんの仕事のやり方を学んでいるはず、だから安心できる」と思ってくれるのです。
多分、修行というのは
クライアントさんに、この目には見えない安心感、信頼感を与える要素を得る過程という
意味があるかもしれないですね。
僕の事務所の場合は
フリーになる時に、僕のクライアントさんすべての連絡先を書いた住所録を
「これはお前がこれからカメラマンとして行きていく上で役に立つ宝の在り処が書いてる地図だから」と言ってプレゼントします。
そしてアシスタントが
私は「◯◯さんの仕事がしたいです」というクライアントさんがあれば、
僕が「今度、うちのアシスタントの〇〇がフリーになるので、ぜひ仕事をさせてやって下さい、僕が保証しますので」というお願いをします。
これで、間違いなく仕事はゲットできます。
理由は「タクマさんのアシスタントだから大丈夫」と勝手に思ってくれるわけです。
こういった点が「プロのカメラマンの下について修行し人に比べて何が有利か?」
と聞かれた時に、有利だと言える点だと思いますね。
でも、僕は
プロのカメラマンの下について修行した人
独学でカメラマンを目指している人
どちらにしても、最後は自分の才能次第です。
なぜなら、僕がほぼ独学でカメラマンになったからです。
一つだけ言えるのは
あなたが・・・・
「プロのカメラマンの下について修行していないから自分はダメなんだ」
思った時点で、試合終了です。
はっきり言います。
カメラマンという仕事は、公務員のような試験があるわけではないので
誰でもカメラマンになろうと思えばなれます。
写真が撮れればカメラマンって言えますからね。
あなたにはきつい言い方かもしれませんけど、
友達から
「プロのカメラマンの下について修行していないからダメなんじゃないの?」と
そんなことを言われて気にするようでは、辞めた方がいいです。
もし、自信がないのでしたら
「何に自信がないのか?」をすべて明確にして
そこを、自信が持てるようになるまで
スキルアップすればいいだけなのです。
それがプロになる近道です。
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タクマさんへ、
ボクも修行して独立したわけではありません。
どれだけいい写真を撮って世間に認めてもらうかは本人次第だと思います。
「笑門来福」
ますいさんへ
本当に本人次第ですね!!
カメラマンを目指す人の中で、大なり小なり何かしら経験したお話と思います。
友人の気持ちも分かります。
しかし、タクマさんがおしゃっているように、「何に自信がないのか?」という所がポイントと思います。
私もまったく自信なんてない人でしが、出来る方向へ思考が動くといい方向へ向かうと思います。
(偉そうに言えませんが)
バナナさんへ
コメントありがとうございます!!