他の写真家のマネをしていいの!!

By | 2017年8月26日

「あなたの写真って、○○先生のマネじゃない!!」って、みんなから言われて落ち込んでる人から相談メールがありました。

Aさんは、ある先生(写真家)の写真クラブに所属していて

クラブで写真展を開いた時に、来てくれた人達からの評判がすごくよかったらしい。

でも、クラブのみんなからは

「あなたの写真って先生のマネじゃない!!、先生に悪いと思わないの?」と言われて落ち込んだらしいです。

クラブの仲間に言われたらそりゃ~~落ち込んだでしょう。

でも、これって、非常~~~によくあることなんですよ。

これはですね、落ち込んでる場合じゃないんです。

喜ばなければいけないのです。

本当は、みんながAさんの写真が

先生のレベルに達してると認めてくれたと言うことだと思いませんか?

もしかしたら、

みんなは先生レベルの写真が撮れるAさんに嫉妬してるかも?

だから、「いい写真ね!!すごいじゃない!!」って言えないのかも?

今のは冗談ですよ(笑)

あなたの写真クラブにそんな人はいません。

 

実は、恥ずかしい話なんだけれど

専門学生時代の僕はそうだったのです(笑)
笑ってる場合じゃないですけどね。

僕の場合はクラスの仲間がいい写真を撮って発表すると

「お前の写真って、○○さんのマネじゃない!!オリジナリティーがないんだよ!!マネするなんてお前の人間性を疑うよ!!」と言って、

なんとかこいつの写真のレベルが上がらないにしようと、

足を引っ張っぱろうとしていました(深く反省)

つまり、心の中では

「うまいなぁ!!すごい!!」って認めているんです。

でも若かった頃の僕は、その言葉が悔しくて出せなかったんです。

なぜ悔しいのか?

それは、自分に自信がなかったんですね。

当時の僕は、人の写真見て焦ってばかりいましたね。

ある日

人の写真を見て焦っても、

僕自身の「カメラマンへの道」への歩みは、1ミリ足りとも前に進んでいないじゃん!

ということに気がついて

 

好きな写真家のマネを徹底的にすることにしたのです。

 

それは植田正治さんという写真家の写真でした。

彼の写真をマネして作った作品を見てもらった人に

「植田正治さんの写真に似てるね!!」ってよく言われました。

そんな時は「えっ!!分かりますか?

実は植田さんの写真大好きなんですよ、

だからおもいっきりマネてるんです、

でもなかなか植田さんのような素敵な写真が撮れないんですよ、

でも「似てますね?」って言われたんで、

少しは植田さんに近づけたのかも?と、うれしくなりました」と、

正直な気持ちを言っていました(笑)

TVの歌まね番組を見れば分かるともいます、

歌まねがうまい人って言うのは、

基本的に歌が上手い人なんですよ。

写真でいうと、

いい感性を持っていないと「マネすらできない」ということです。

つまり「あなたの写真って○○先生に似てるわよね」って言われるということは、

それだけ「あなたはいい感性してますね」と言われたのと同じことなのです。

喜んでいいいんですよ!!

どんなにマネをしようとしても100%同じ写真って絶対に撮れないですから。

絵でも、スポーツでも、

最初は上手い人のマネから始まるんです。

でも、100%同じマネはできません

必ずズレが生じます

そのズレが、あなたのオンリーワンの部分になってくるんです。

写真をやり始めた人は必ず誰かの写真を見ます。

そして「あっ!!私もこんな写真撮りたい!!」と思います。

次に、撮り始めます。

もうこの一番最初の時点で、誰かの写真に影響を受けているのです。

そこから、自分が気がつかないあいだにマネをしているのです。

僕は、

自分が好きな写真家の写真をマネるのはいいことだと思っています。

いい写真って、風景、動物、人物に限らず

被写体の捉え方がステキです

光の捉え方や構図がステキです。

いい写真っていうのは「いい」という意味で

なにかしら似てる部分はあります。

自分が好きなカメラマンと感性が近いを特に似てきます。

 

もし、「誰かのマネじゃない?」って言われたら、

好きなカメラマンからいい影響を受けて、

それを自分の感性が受け止めたから、

人から「マネじゃないの?」って言われるような

素敵な写真が撮れたということなのです。

決して落ち込むことはありません。

それより

「みんなが自分の写真を認めてくれたんだ!!」って喜びましょう!!

あなたの感性がそれだけ素晴らしいというが証明されたんですよ。

才能がなければ、

人から「マネじゃない?」って言ってもらえる写真は撮れませんから。

その写真の中から、

あなたのオンリーワンの写真(個性)が生まれてるんですよ。

生まれも育ちも食べてるものを違うんです、

同じ写真は100%撮れません。

それは、

被写体を捉える感性が、そのカメラマンと近いというだけなのです。

人に何かを言われたことにエネルギーを使うより、

自分は何が撮りたいのか?

にエネルギーを使った方が楽しいですよ!!

それでは今日も1日、「笑うカメラマンには福来たる」の気分で

今の自分がやるべきことに、ベストを尽くしましょう!!

 


2 thoughts on “他の写真家のマネをしていいの!!

  1. ますいしんいち

    タクマさんへ、
    ボクもものまねからスタートしました。
    タクマさんの言う通りいくら真似しても同じ写真は撮れませんよね。
    味付けは似ても、写真は違います。自分の道を進みましょう。
    笑うカメラマンには福が来る〜!

    Reply
    1. TAKUMA Post author

      ますいさんへ
      おっしゃる通りです!!
      笑うカメラマン・タクマクニヒロでした

      Reply

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