カメラマンのアシスタントという仕事。

By | 2016年1月19日

月曜日の東京は雪が降って、地下鉄以外の交通機関の殆どがマヒをした。

普段なら「あ〜雪か、事務に行くのは午後からにしよう」なんて思うんだけど

この日は、朝の9時スタッフ集合のスタジオ撮影があったのです。

前日の天気予報で雪が降るのはわかっていたので、余裕をもっていつもより2時間ほど早く家を出たのです。

ところが・・雪の影響で遅れに遅れる。

スタジオに向かう途中に、もう9時にスタジオには絶対に到着できないと確信

アシスタント君に連絡して、先にスタジオに行ってライティングのセットを作って、
僕が着いたら、すぐ撮影できるように準備しておいてくれと連絡する。

撮影時間まであと、30分という時間なのにまだスタジオには着けない

この間ままでは、撮影時間に間に合わない!!と思い

アシスタント君に「僕が間に合わなかった時はお前が撮ってくれ!」と指示。

アシスタント君は 「えっ!! あっ、はい、わかりました!!」と返答

クライアントさんも 、僕が間に合わなかった場合はアシスタントが撮ることを了承してくれた。

最初はもう絶対に間に合わないと思って、

半ば諦めかけていたんだけど・・

写真の女神が微笑んでくれた。

なんと・・撮影予定時間3分前にスタジオ到着。

スタッフ全員 「間に合った〜」 と安堵の顔

この日撮らせてもらう俳優さんがメイクルームから出てくる

僕は、コップ1枚の水を飲ませてもらって、

アシスタントから渡されたカメラを手にとって、即、撮影開始。

この時、僕がどうしてスタジオに到着して、2〜3分ですぐに撮影できたのか?

それは、アシスタント君のお陰なのです。

レギュラーの撮影だったこともあるんだけれど・・

使うスタジオの大きさで、セットを細々と調整する必要があるのです。

そんな中、ストロボの位置、高さ、角度、被写体とストロボとの距離、絞り、

この日使うスタジオで必要な特別なセット

サイドから撮る時のストロボの位置などなど

もう、完璧でした!!

アシスタント君に

メインの絞りと、サイドにまわった時の露出を確認して

いつものようにパシャパシャと撮り始める

無事撮影が終了!!

撮影後にクライアントさんから聞いたのですが

僕が到着するまで、アシスタント君の

スタジオさんに指示を出して、この日のセットを作り

スタジオさんをモデルにしてテスト撮影をすまし、

いつでも撮影ができるように準備万端にしていた

その姿を見て

「宅間さんが間に合わなかったら、アシスタント君に任せても大丈夫!!」と思ってくれたそうです。

師匠として、こんなにうれしい言葉はありません。

事務所に帰りながら

「今日はありがとう!! それにしてもお前、すごいな〜完璧だったな」って褒めたら、

「いえ、そんなことありません、まだまだです」と、なんと謙虚な言葉

僕だったら 「でしょ!」 って自慢していました(笑)

アシスタント君が 「これのお陰です」と見せてくれたのが、

僕の日々の撮影を記録した、小さなノートでした。

そこには、ストロボの位置、種類、なぜ、このライティングをしたのか?
絞り、使用したレンズ、ロケの場合は、その場所、その時の天候などなど

すべてイラスト付きで、細部に渡って細かく書かれていたのです。

僕 「これ凄いな〜!!」

「はい、私の宝物です」

「俺にくれよ」

「ダメです(笑)」

この、今の自分がやるべきことをやるアシスタント君のお陰で、

クアイアンとさんに迷惑をかけることなく無事撮影ができました。

アシスタント君に大感謝!!

素晴らしいアシスタントに恵まれた僕は、幸せなカメラマンです 「はい」

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7 thoughts on “カメラマンのアシスタントという仕事。

  1. T

    宅間様、初めまして。
    今日の記事を読んで、素敵だなあ!と、思わず感動の涙が出ました。
    きっと宅間様が素晴らしいから、アシスタントさんも素晴らしいのでしょう。
    クライアントさんが大丈夫と思って下さったお気持ちがとても嬉しいですね。
    記事を拝読し、心がほっこりと温もりました。素敵なエピソードを有難うございます。
    厳しい寒さが続きますので、どうぞお身体に気をつけて下さい。

    Reply
    1. TAKUMA Post author

      tomoさんへ
      僕が心を入れ替えたので(笑)
      いいアシスタント達に恵まれるようになったのだと思います。
      これからも、アシスタントに嫌われないように、
      日々、精進していきます。

      Reply
  2. N

    宅間先生へ、都心は雪だと完全に交通網がダウンしますので、冷や汗物ですね。

    でも、そのアシスタントさん、きっと写真のセンスもいいのでしょうね。

    細かいことを注意深く観察し、さらにそれを記録してデータ化し、自分の技術として体得できるのは、カメラマンの素質としては大変素晴らしと思います。

    彼を見習って自分もライティングなどの記録をする!と言いたい所ですが、結構、その場、その時、その被写体にあわせて毎回違う「感覚」でライティング調整してしまうタイプなので…。

    「宝物」と呼べるものがある人生は素晴らしいと思います。でも「人こそが宝物」だとも感じます。

    今回、コメントしたのは、先生の文章を読んで、ちょっと「不思議」だなと思ったからです。

    それは「写真の女神(様)」のことです。

    自分はよく感じるのですが、写真を仕事とかで撮る際には天候とかが良い場合が多く、またいい写真がとれたりすると「自分には、写真の女神様がついている」とよく思うのです。だから「撮れる」のだと、自然に。

    それはたぶん「運」みたいなものなのかもしれませんが、不思議と思ったのが「なぜ、神様(男)じゃなくて、女神様(女性)なのか」(笑)。先生も自分と「同じ表現」をつかっていたので、ちょっと面白くて。

    ※あと、富士山と不思議な雲の写真、いいです!そういう瞬間に出逢えるのはまさに写真の女神様のついているおかげです。

    Reply
    1. TAKUMA Post author

      Nさんへ
      コメントありがとうございます。
      そう言われ見れば、仕事をしてて何かいいことがあったら
      普通に 「写真の神様(男)ではなくて、女神さんありがとう!」
      って言っていました(笑)

      Reply
  3. ますいしんいち

    タクマさんへ
    素晴らしいアシスタントさんですね。
    タクマさんは幸せ者です。
    そのアシスタントさんは、きっといいカメラマンになる事でしょう。

    Reply
  4. A

    タクマさま

    初めまして。現在カメラマンアシスタントをしているものです。
    私は毎日毎日怒られっぱなしで。。
    タクマさんのアシスタントの方のようにもっと頼られるアシスタントにならなければと思いますが、
    怒られすぎて精神的に参っています。。そして、金銭面でもアシスタント業が忙しくてバイトもできず、どんどんお金がなくなる一方で、アシスタントをやめようかとも考えています。
    でも辞める相談もしづらく、次も決まっていないし。という状態でなかなか前に進めません。アシスタントをやめてどこか他のスタジオに入るか、まったく違う仕事をするか。
    写真を撮るのが本当に好きなのかもわからなくなってしまいました。
    この先どうすればいいのか相談させていただきたいです。

    Reply
    1. TAKUMA Post author

      Aさんへ
      2月12日のブログに、質問への返答を書きますのでご覧になって下さい。

      Reply

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