続「カメラマンへの道」

By | 2008年11月5日

久々の「カメラマンへの道」です。

もうどこまで書いたか忘れてしまいそうです(笑)

ある雑誌で有名タレントの1年間連載の仕事をさせて頂けるようになった時は「よし、この連載の写真をみた他誌からどんどん撮影の依頼がきて、僕もメジャーなカメラマンの仲間入りができるぞ!!」と張り切っていました。

ところが、連載が始まって数ヶ月経ってもまったく何もなかったのです(笑)

「あれ~~おっかしいなぁ~他誌の編集者達はちゃんと僕のこの有名タレントの連載の写真を見てくれてるのかなぁ~」と、少し心配になりながら毎月の連載の写真を撮っていました。
連載が始まって半年以上過ぎた頃から、その連載の撮影をしていた編集部に他誌の編集者から僕の連絡先を問い合わせてくるということが起こり始めたのです。

なぜ、直接僕に連絡してこないかというとですね・・

今のようにインターネットもないので、僕の名前だけでは電話番号も連絡先も分からないからです。
また、貧乏だった僕はアパートの部屋に電話を購入していなかったのです。
電話を持っていなくても困らないくらい仕事がなかったというのもあったのですが(笑)

そして、1年間の連載の仕事が終わろうとしていた頃は他誌から撮影依頼が頻繁にくるようになっていたのです。

さすがに、この頃には電話は購入しました(笑)

この頃、僕が「カメラマンへの道」をぐ~~んと駆け登るきっかけになる出来事が起きたのです。

それは、今も有名ですけど、当時は超有名なあるアーティスト(ミュージシャン)のファンクラブからの撮影依頼でした。

ファンクラブからの依頼は、ファンクラブの会報の為のモノクロ数カットの写真を通って欲しいという依頼でした。

僕としてはファンクラブの会報でもモノクロ数カットでも「うれし~~い、あの人を撮れるんだ!!」という思いしかありませんでした。

ファンクラブの人から言われたのは、超有名アーティストといってもファンクラブには予算があまりないので、またモノクロ数カット(アップ、半身、全身)なので、撮影するスタジオも安いところを使って欲しい、出来るだけ経費も掛けないで下さいということでした。

僕にとってはモノクロ数カットの仕事でも、「こんな超有名アーティストを撮れる機会なんて、もう絶対にない!!」という思いだったので

「よ~~~し、このアーティストで自分の作品を撮ろう!」と決めたのです。

そこで、経費を度外視して頼まれてもいない布バックを発注し(笑)モノクロで(アップ、半身、全身)の3カットを撮ればいいだけなのに、ライティングも変え、使用するフイルムも変えという感じに・・・
与えられた撮影時間で自分が撮りたいありとあらゆる写真を撮りまくったのです。

スタジオにいたファンクラブの人に「あの~~何カット撮るんですか?もう、充分撮れてると思いますのでそろそろ終わりにしてもらえませんか?けど・・・」と嗜められました(笑)

当時の僕は人のことなんてまったく考えていませんでした、もうオレさえよければいいんだ!!みたいな感じでした(反省)

この時は、ファンクラブからもらえる撮影料の数倍もの経費を使ったので、僕的には大赤字でした(笑)
でも、「絶対撮れない人で自分の作品を撮れる」といううれしい思いの方が強かったので、赤字はまったく気になりませんでした。

ファンクラブには頼まれたモノクロの写真を届け、一緒にカラーで撮った僕自身の作品の為の写真もプリントして「こんな写真も撮りましたので、よろしかったら使って下さい」と渡して来ました。

「今度はファンクラブの会報とかじゃなくって雑誌であのアーティストを撮れたらいいなぁ~」と思っていたのです。

ところが、僕が大赤字で撮った写真をファンクラブの人が、そのアーティストが所属しているレコード会社のデザイナーに「この前会報用に撮ってもらったカメラマンだけど、いい写真撮るよ」と、いう感じで見せてくれていたのです。

その写真を見たデザイナーから「この前の会報撮影の時に撮ったカラー写真いいですね、タクマさんの他の作品も見せてもらいたいんだけど今度会えますか?」という連絡があり・・早々にお会いしたのです。

そこで他の作品も気に入ってもらって「今度雑誌の取材がある時1度タクマさんにお願いしますよ。」と言われ、数週間後に本当にファッション雑誌からそのアーティストを撮る依頼が「事務所からの指名なのでお願いできますか?」と・・あったのです。

僕は「うっそ~~本当に来たよ!!」と大喜びしました(笑)

今度は大きなスタジオで赤字ではなく(笑)思う存分撮れました。

無事撮影が終わり、アーティストの事務所と編集者にも喜んでもらい・・

「あ~~こんなにあの人が早く撮れるとは運がいいなぁ~~」と満足していたのです。

ところが・・・

今度は、な、な、なんと・・・・アーティストの担当ディレクターから

そのアーティストのCDジャケットの撮影依頼が来たのです。

それも、10周年記念版だったのです。

僕は「えっ、ボ.ボ.ボクでいいんですか?」という感じでした(笑)

実はファッション雑誌からの撮影依頼は、僕の作品を見てくれたデザイナーが僕の力量を試したくて僕を指名してたらしいのです。

そして「このカメラマンはいい!」と感じてくれて、そのアーティストの担当ディレクターに僕のことを推薦してくれたということだったのです。

もし、ファンクラブの会報用のモノクロ写真の依頼があった時・・
「なんだ、会報か!いくら僕がいい写真を撮っても雑誌とかの業界の人に見てもらえないじゃない!」という思いで、モノクロの数カットだけ撮っていたら・・・

もしかしたら、今の僕はいなかったかもしれません。

☆写真の女神は色んな方法でチャンスを目の前に置いてくれます。

ただ、そのチャンスを生かすかどうかは自分次第なのです。

無事、依頼された10周年記念版のCDジャケットも撮影が終わり・・スタッフみんなに喜んでもらえました。

僕自身、この撮影でメチャメチャ自信がついたのです。

その後、このアーティストのCDジャケットを3年間も撮らせてもらえたのです。

このアーティストのCDジャケットを撮ったことで、それまでやったことがなかった音楽雑誌からの撮影依頼も来るようになり・・・また、他のアーティストのCDジャケットの撮影依頼も来るようになりと・・・どんどん仕事が増えていったのです。

一人のアーティストなりタレントさんに気に入られると・・

その人の事務所が、アーティストなりタレントさんが関わる、雑誌、カレンダー、写真集、広告などの撮影の時にカメラマンを指名してくれるようになるのです。

お陰で、作品を持って営業なんかしなくても仕事の幅がグ~~~ンと広がるのです。

事務所も構え、車も買い、アシスタントも雇うようになり、機材も35ミリ、6×4,5、6×6、6×7、6×8、4×5と、どんどん増えていき・・

とにかく、僕が想像していた以上のスピードで仕事が増えていったのです。

もううれしくてうれしくてしょうがありませんでした。

この数年間、どんどん仕事が増え、アシスタントを2人も雇うようになり、事務所も同じマンション内で事務所用と暗室用の2部屋も借りるようになり・・車も2年間で5台も購入するようになりと・・・
僕自身の生活も貧乏時代から比べると、とんでもなく変化していったのです。

そして、オレはこのまま「カメラマンとして大成功するんだ!!」と思っていました。

ところが・・・僕は本当に成功する為には「とても大切なことがある」ということに気がつかなかったのです。

その大切なことを知らなかった為に・・とんでもないことが次々と起こってきたのです。

いったい何が起こり始めたのか・・・

続く・・・

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10 thoughts on “続「カメラマンへの道」

  1. yoko

    SECRET: 0
    PASS: 7d6b612f5a5258d9410036a0414b0c8a
    いつも楽しみに拝見しています!
    毎回続きがとっても気になっております。

    ブルーノート2も楽しみにしています!

    Reply
  2. T-T.N

    SECRET: 0
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    いきなり次回が楽しみです。
    このお写真も今回の記事内容に合つてゐるやうな気がしてきました。

    上を目指してゐるのに右肩下がりに……。

    Reply
  3. Belief

    SECRET: 0
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    ひさしぶりの「カメラマンへの道」。
    これから、ドキドキハラハラが待っているのですね。どのような経験を経て、いまのタクマさんがいるのか、続きを楽しみに待っています。

    Reply
  4. イザワ

    SECRET: 0
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    今日のお話、身につまされます・・・
    いつもクライアントさんの期待以上の作品を仕上げていくことが
    最高の営業ということですね^^;

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  5. ますいしんいち

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    最近の事件のようなおはなし。。。

    今回の写真とてもデリシャスですね。
    こうゆう感性を僕も求めてます。

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  6. ヤマシタ

    SECRET: 0
    PASS: 636102a51115198bb6dd3e4b71009586
    先生こんばんは。
    いつもパワーこちらでいただいてますよ~。
    ありがとうございます。
    今カレンダー撮りが終り、HP用の写真や新しいお店がオープンすることで店内に飾る写真撮影を任されました。今年になって続々と考えられない依頼が続き嬉しく思っています。これからも少しずつ経験を重ね、人とのつながりも大切にしていきたいと思っています。
    今は忙しいけれど心地よい疲れです(苦笑)

    土曜日はどうしても都合が悪くて参加できません。
    申し訳ありません。ブルーノート2楽しみにしてますね。

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  7. H2_Ojaco

    SECRET: 0
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    はじめまして、たまたま見つけたBlogだったのですが、
    引き付ける文章に、おもわずお気に入りに入れてしまいました。

    ワクワクする展開から、一気に不安感が募るような引き。
    次はどうなるのでしょうか。
    ドキドキしながら待ってます。

    Reply
  8. yugo

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    90万アクセスですね。

    いつも楽しく拝見させてもらっております。

    これからも「カメラマンへの道」の更新よろしくお願いいたします!

    Reply
  9. Hiroya Fukuda

    SECRET: 0
    PASS: 2c7a5a6bfa4b5baee3b981b7803c3747
    初めまして。通りがかりで読みいってしまいました。はやく続きが読みたいです。
    お忙しいでしょうが、宜しくおねがいいたします。

    僕も最近、人に写真の撮り方を教える機会が増えて来ました。ここでのリアルな経験談は大変役に立ちます(^^)

    Reply
  10. タクマクニヒロです

    SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    *yokoさんへ
    楽しみにしてて下さいね。

    *T-T.N さんへ
    このブログのいい所は、なかなか次回に話が進まない事です(笑)

    *Beliefさんへ
    話は、なかなか進みませんよ(笑)

    *イザワさんへ
    はい、その通りです!!

    *ますいしんいちさんへ
    この手の写真を好きな人、大好きです。

    *ヤマシタさんへ
    仕事が少しずつでも増えているのはいいことですね。
    これからも、焦らずにね。

    * H2_Ojacoさんへ
    映画ではないので、あまり期待されても困りますよ(笑)

    *yugoさんへ
    教えてもらうまで気がつきませんでした。
    ありがとうございます!!

    *Hiroya Fukudaさんへ
    コメントありがとうございます。
    このブログが、少しでもお役に立ててたらうれしいです。

    Reply

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