お待たせしました。
15分で4雑誌の撮影をしたという話の続きです。
まず、4誌のうち、白バックで撮るのが2誌、そして残りの2誌がそれぞれバックペーパーの色を変えて撮ります。
最初に2誌用の白バックペーパーを垂らしてライティングのセットを作ります。
問題はここからです。
スタジオでもバックペーパーをチェンジするには数分はかかります。
それをスタジオではない場所でセットを組んでこの作業をしなければいけないのです。
白バックで2誌を撮った後のバックペーパーのチェンジに2分かかるとして、それだけで4分
全体で15分なので残り11分です。
ところがですね・・・
タレントさんなどを撮ったことがある人はわかると思うのですが。
タレントさんが僕がセットした撮影位置に立ったとするでしょ。
そこで、カメラマンはすぐにシャッターを押せると思ったらそうではないのです。
タレントさんが立った場所にスタイリストさんとヘアーメイクさんが入って、服やヘアーの微調整をするわけです。
これは、どんなに短くても30秒~1分くらいは普通に掛かります。
ヘアーメイクさんやスタイリストさんは、撮影時間が少ないというのは知っていても、変な格好でシャッターを押してもらいたくはないので(ある意味、プロ意識です)カメラマンに気を使ってこの作業を省略したりはしません。
カメラマンがいいリズムでシャッターを押してる途中でも入って来る人がいますからね。
怖い頃の僕は、そんな時はおもいっきり怒鳴っていました(反省)
今は、あまりにも撮ってる僕ののリズムを壊す人には「気になる箇所があったら言うから、それまでは入らないでくれる?」とやさしく言います(笑)
今まで多くのヘアーメイクさんやスタイリストさんと仕事をしてきましたけど、才能のあるヘアメイクさんやスタイリストさんは、絶対にカメラマンの撮ってるリズムを壊したりしませんね。
話が少しそれました。
こういった時間は、サッカーの試合のようにロスタイムにして欲しいものです(笑)
つまり、今回も1カット目の撮影を始める前にその作業があるわけで、これに掛かる時間を少なく1分としても、バックペーパーを変える時間を考えると、実質撮影する時間は4誌で10分、1誌2分30秒です。
実は、4誌すべての写真が同じライティングになるのは嫌なので、1誌はライティングを変更して欲しいというリクエストがあったのです。
でも、それをやってる時間は物理的に無理だと僕自身が判断して、後からのデジタル処理で写真のテイストを変えるということで了承してもらいました。
こういった時は、実際の現場で撮影をするカメラマン自身が「それでは、こういうことではどうですか?』と、カメラマンのあなたが撮りやすい方法を提案した方がベターです。
なぜなら、「はい」わかりました、と言って、無理矢理やろうとしてですね・・
結局時間がなくていいものが撮れなかったら、最終的にカメラマンのあなたの責任になりますから。
そして、2度と撮影のオファーは来ません。
時間がある場合は、クライアントさんの要望を100%叶えてあげるのがいいのですが、今回は撮影後に写真のテイストを変えるという提案をしたのです。
こうして、撮影当日のタイムスケジュールが見えてきました。
今度は撮影時間を30秒でも長くできないか?ということを考えたのです。
そこでバックペーパーを2回チェンジする時間を、2分の半分の1分でできないか?という事です。
この撮影でストロボやバックペーパーなどをセットする為にロケアシに来てもらっているスタジオさんが非常にいいアイデアを考えてくれ、当日の撮影前にテストをすることにしたのです。
ところが、撮影会場に入る時間が制限されていたことと、与えられた撮影スペースが狭かったので実際にバックペーパーをチェンジするというテストが当日出来なかったのです。
そこで、実際にチェンジはしないけどシミュレーションをして、作業に掛かる時間を計ったのです、最初は2分程かかっていたのが練習をするうちに1分程でできるようになりました。
あくまで、シミュレーションですけどね。
そして、いよいよ本番。
被写体になるタレントさんの登場です。
撮影前に「今日は4誌を同時に撮るので、同じ表情や動きを何度もお願いしますけど、よろしくお願いします」みたいなことを説明して撮影開始です。
予想どおりにヘアーメイクさんとスタイリストさんの修正が始まりました。
撮影時間は、どんどん過ぎていきます(汗)
ここで、「時間がないんだから、早くしろよ!!」なんて言ったら、場の空気がいっきに悪くなります(笑)
カメラマンは現場でどんなことがあっても、怒鳴ったり大きな声で騒いだりしないほうがベターです。
撮影現場の空気を作るのもカメラマンの仕事の1部ですから。
まぁ、僕も昔やってたことを考えたら、今偉そうなことは言えないんだけどね(反省)
これからカメラマンになる人には知ってて欲しいので、昔の自分のことは棚にあげて、書きました(笑)
また、話がそれました。
そして、僕がシャッターを押し始めます。
最初の1誌目、終了、4分経過、予定通り
2誌目スタート、ストロボの高さを変更、そして2誌目終了。
いよいよ、1回目のバックペーパーのチェンジです。
ペーパーの左右で脚立に登って待っていた2人が、脚立の上に立ち上がってペーパーを左右からカット、下で待機していたもう1人がカットされたペーパーを手前に引っ張りながら丸めてそれを脇に置く、新しい色のペーパーが現れる、ストロボを定位置に戻す、タレントさんに撮影位置に立ってもらう、撮影スタート!!
なんと、1分以内にここまでの作業をやり遂げたのです。
撮られるタレントさんも、廻りで見ていた他誌のスタッフも「歌舞伎のセットチェンジみたいですね」と驚いていました(笑)
そして、3誌目の撮影が終わり最後の4誌目のバックペーパーのチェンジ。
これも先程と同じ作業で1分以内に終了、最後の4誌めの撮影がスタート、無事終了!!
なんと与えられた15分ジャストでした。
この時は、脳みそと体全体から汗が吹き出しました。
最初に、話を聞いた時は「それ、無理でしょ!!」と思ったけど・・・
やれば出来るものです。
今回は、こういったスタジオではない場所で白バックのペーパーを組んで撮影する時に、ペーパー&ストロボ機材&ロケアシスタントをいつもお願いしているスタジオさん達に本当に助けられました。
ありがとうございます!!
いや~、長いカメラマン生活で色んな経験をしてきましたけど、今回は久々に初めての経験をしました。
何ごとも1度経験すると怖くなくなるものですね(笑)
今回のような短い時間で4誌もの撮影が可能だったのはデジタルカメラのお陰です。
以前こういう仕事で使っていた、6×7サイズのフイルムカメラだったらフイルムチェンジに時間が掛かるので、この時間内にクライアントさんが望むすべてのカットは撮れなかったですね。
あなたは……
スタジオライティングのことを知らないから、カメラマンにはなれない!!
と、諦めていませんか?
プロになる前の僕がそうでした。
プロが撮った写真を見て 「どんなライティングで撮ったんだろう?」って、思いませんか?
僕も独学でカメラマンになったので、今のあなたの気持ちがよくわかります。
そんなあなたの為に・・・
スタジオ撮影が未経験の人でもプロのライティングが簡単に学べるDVDを制作しました。
実は、スタジオライティングを学ぶことはあなたが想像しているより簡単なのです。
「ライティングのコツ」を知ればいいだけなのです。
僕が雑誌の表紙やグラビア撮影で実際に使っている、プロのライティングを簡単に学べる
★DVDは6つあります★
↓ ↓
詳しいことはこちらから
特に人気のあるのはこの2つです。
↓ ↓
プロのスタジオライティングが学べるDVD1→紹介動画
室内でクリップオンストロボを使ったライティングが学べるDVD5→紹介動画
自然光は入らない場所でも、自分の得意な光(ライティング)を作れるカメラマンは強いです。
「自分はこの光で撮ればいい写真が撮れる」という、圧倒的な自信が生まれるからです。
「ライティングに自信がない」 「プロのライティングテクニックを知りたい」という人は、
ぜひ僕が制作した→DVD を見て下さい。
値段は高いですけど「少しも役に立たなかった」と思った人には、全額返金していますから安心して下さい。
★「カメラマンになりたい」 「写真で稼ぎたい」という人の為にマンツーマンワークショップをやっています
↓ ↓
詳細はこちらをご覧下さい
★宅間國博のHPは→こちらから
★クリップオンストロボの周辺機材のことでしたら→エンジョイカメラ.JPさんが、オススメです。
★クリップオンストロボの周辺機材の使い方を学べるブログです→NPLUGGED STUDIO


SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
グレイトです。口あんぐり。
頭は生きてるうちに使うもんですね。脱帽です。
SECRET: 0
PASS: c4abe1db1a1b2cb157a726b82c14e823
経験則だけでなく、常に知恵をしぼって
打開する、そして新しいものを得るタクマさんに
「きょうもこのブログに来てよかった!」と思います。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
タクマさん
いつもありがとうございます。
今回は、タクマさんの更新が遅れたおかげ(?)で、しっかりと考える時間が取れました。
さぁ、自分ならどうする!
私は「ペーパーを重ねる」までは考える事ができましたが・・・今回も正解できませんでした!
さすが、タクマさん(およびスタッフさん)はすごい!
歌舞伎チェンジとは!
いつも勉強になります。
ありがとうございます!
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
ハラハラしながら読ませて頂きました。
最後はほっと力が抜けて読み入ってたのに気づきびっくり。
無理だと思いましたが、みんなの力が合わさると凄いですね(*^ω^)