会議室、部屋、セミナールームなどで、背景を白く飛ばしで撮りたい時のライティングを紹介します。
12月1日のブログで紹介したストロボ2灯で作れる白バック飛ばしは
トップライトが作れるブームという機材があるスタジオでは簡単に作れるのですが
天井の低いホテルや会社の会議室、部屋、セミナールームなどではトップライトは作れません。
そんな時は、今日紹介するストロボ3灯ライティングがオススメです。
下の図のように部屋の奥に白ペーパーを垂らします。
白ペーパーの左右からカサバンを2灯、白ペーパーに向けて斜め45度くらいの角度で飛ばします。
これだけで、背景はキレイな白バック飛ばしになります。
露出は左右のストロボを1灯づつ飛ばして、白ペーパーの真ん中で計ってf6です。
左右のストロボを一緒に飛ばして計るとf10くらいになります。
被写体へのメインライトは、ソフトボックスを被写体の左斜め45度くらいの角度で飛ばしています。
露出はf8です。
バックの露出をメインの露出より少しだけ明るくしています。
理由は、そのほうが白い背景がクリアーになると思ってるからです(笑)
メインをソフトボックスにした理由は、
カサバンだと光が周りすぎる
オパライトだと光と影が強い
そこで、その中間の光になるソフトボックスを選んだわけです。
こういった時に、カサバン、ソフトボックス、オパライト、ストロボ直、フロント紗幕など、どれがいいんだろう?
と思ったあなた
実は、答えはないんです(笑)
答えは、あなたがどんな光と影で撮りたいのか?
それが正解なのです。
僕のDVD5 (クリップオンストロボを使ったポートレート・ライティング)
でこれらの光の違いを紹介していますけど、
ライティングというのは「これが正解!」ってないのです。
撮る場所の広さで光の周り方がまったく違うので、
撮影現場を見て、その場で「ここだったら、このライティングにしよう」という感じでいいんです。
「〜〜でなければダメ!」なんて人は、ストレスが溜まりますよ(笑)
なぜなら、クライアントさんは
あなたのライティングなんか気にしていないのです(笑)
気にするのは
いい表情が撮れてるか?どうか?なのです。
全身も撮る必要があったので、足元まで白くなるようにストロボ3灯使いました。
被写体の顔の向きで、向かって右側の顔にでる影の出方が変わります。
欧米人だと鼻が高いので、斜め45度くらいからのライトでも顔の半分が真っ黒い影になります(笑)
顔にできる影は、本人が来てからストロボを飛ばして確認しないとわかりません。
実は、右側の写真は撮る予定ではなかったのですが「この部屋の天井のライトを背景に撮ったらがいい感じに撮れるかもな?」思ったので、白バックの撮影が終わった後に、1分程で撮った写真です。
予定になかった白バック以外の写真を撮ったことで、ページ構成にも変化がでたのでクライアントさんに喜んでもらえました。
クライアントさんから、撮って欲しいというリクエストがなくても
あなたが「この場所いいな!」と思ったら、迷わずに撮って下さい。
予定以外の写真があると、喜んでもらえますよ。
それでは、明日も今の自分がやるべきことにベストを尽くしましょう!!
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