この写真は、僕がいつも撮らせてもらってる印刷媒体ではなくてWEBの仕事でした。
印刷媒体の撮影は、画角は縦位置がメインです。
でも、WEBはすべて横位置です。
カメラマンになってず〜〜と縦位置メインで撮ってるので
撮り始めて数分間は戸惑いました(笑)
このあたりは、一般の人を撮ってるカメラマンさんにはわからないかもね。
当初、某会社の会議室で撮る予定だったのですが
「屋上や階段や廊下などで撮っても大丈夫ですよ」と言われたので
屋上、階段、会議室、廊下などをロケハンしました。
与えられた撮影時間は15分です。
「10〜15カットくらいの写真が必要です」と言われたので、
できるだけ多くのバリエーションを撮る必要があります。
ロケハンした後に、
屋上・階段・廊下・会議室でどんなカットが撮れるのか?
を、頭の中でシミュレーションしました。
また、どういった動線で撮ったほうが、与えられた時間内で撮れるのか?
もシミュレーションします。
そこで、屋上で70%、階段で25%、廊下で5%という感じで撮ろう!!
と決めます。
この時、僕の頭の中では
各場所でカメラ位置はここで、
木梨さんにはここに立ってもらって、
という感じに
「それぞれの場所で、どんなカットを撮りたいのか?」というシミュレーションをします。
この段階で
僕の頭の中では、この日の撮影の70%くらいは撮れています。
もちろん、どのレンズを使うか?
記事の最後のページで使ってる場所でクリップオンストロボを使うかどうか?
など、すべて決めています。
最後のページの写真は、背景がシルバーの金属壁だったので
「ここに座ってもらって、クリップオンストロボを直に当てたら、反射がおもしろいだろうな?」なんて頭の中に絵が浮かんできます。
シミュレーションで浮かんだ70%の残りの30%は、
いつも、その日撮らせてもらう被写体のその場の「ノリ」に任せることにしています。
あなたの中に、この日撮るべき写真のイメージができたので
心を落ち着かせて
カメラを用意して屋上で木梨さんを待ちます。
使用するレンズは、24〜70ミリズーム1本です。
理由は、この1本で「寄り引き」なんでも撮れるからです。
僕の場合は、撮影時間が少ない時は、レンズを変えてる時間をズームレンズで多くのバリエーションを撮ることに使いたいからです。
この選択は、カメラマンでそれぞれ違います。
いよいよ、木梨さんが屋上に登場しました!!
挨拶をして、どんな写真を撮りたいのかという説明をして撮影開始です。
僕の説明は、簡単です。
「動き、表情は木梨さんに任せますから(笑)」
「目線が欲しい時だけ、目線下さい!て言いますので、その時だけ目線お願いします!!」
という、メチャメチャシンプルな指示です(笑)
理由は、木梨さんが自由自在に動いてくれる人だということを僕が知っているからです。
自由に動いてくれる人は
カメラマンが細かくポージング指示などしないで、本人に自由自在に動いてもらった方がいい写真が撮れるのです。
そして、撮影スタート!
木梨さんが想像以上に動いてくれたので
僕は
「いいですね!今の最高〜!」と言いながら、シャッターを押すだけでした(笑)
あとは「次はこちらでお願いします」
と場所の指示をするだけ
そして
「今、目線欲しい!」と思った時に
「目線下さい!!」と言うだけです。
こうやって
屋上、階段、廊下と撮影をしながら会議室のある階に降りていき
最後にクリップオンストロボで撮影して
「はい、お疲れさまでした〜」とお礼を言って、撮影終了!
あっという間に、15分が過ぎました。
木梨さんの撮影は、本当〜〜に楽しかったです。
今回WEBも撮影をして感じたことは
・印刷媒体と違ってすべての進行が早い。
・雑誌などの印刷媒体は印刷するので、その雑誌を見る人は全国共通の色や明るさで写真を見ています。
ところがWEB の場合は、
肌色も、写真全体の色合いや濃さも、その人が見ているモノでまったく違うということです。
僕の事務所のモニターで見るのと、僕のiPhoneでは、色も明るさもまったく違うのでびっくりしました。
極端にいうと、WEBの場合
カメラマンが
「この色でなければダメ」とか
「この明るさでなければダメ」と
「あまり神経質にならない方がいんだな」と思いましたね。
Yahoo!ニュースで、写真と記事が見れますのでぜひご覧になって下さい!!
→https://news.yahoo.co.jp/feature/1142
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タクマさんへ
15分はすごいです。段取りのタクマと呼ばせてください(笑門来福〜
ますいさんへ
何事も慣れです(笑)