ライブ&コンサートの撮影の仕事の流れ
<撮影の依頼>
音楽雑誌・アーティストの事務所・レコード会社などから依頼がきます。
インディーズバンドなどはアーティストから直接依頼されることもあります。
<打ち合わせ>
最初は雑誌の編集部・アーティストの事務所・レコード会社でやりますけど、
1度仕事をやってお互いを知ったら、次からはメールだけでやりとりすることが多いですね。
<撮影当日>
音楽雑誌の撮影ではコンサートが始まる30~40分前くらいに会場に入って、本番の写真だけを撮ればいい。
アーティストの事務所やレコード会社直で依頼される場合は、リハーサルも撮ることができます。
だから、曲によって違うアーティストの動きを前もって知ることができるので、
カメラマン自身も本番ではどのレンズで、どの位置から、どの動きを撮ればいいというリハーサルができます。
また楽屋にも入れるし、リハーサルでは舞台に上がってアーティストの間近から自由に撮ることができるのでカメラマン的にはメチャメチャ楽しいのです。
本番前には、コンサートスタッフみんなと同じ食事を用意してくれるし、スタッフ用に用意されている飲み物もいつでも自由に飲めます。
あと、カメラマンが機材を置いたり、休憩できる部屋まで用意してくれます。
もう、至れり尽くせりです。
<撮影>
音楽雑誌のカメラマンは、最初から3~4曲までと後半の3~4曲、そしてアンコールが撮影OKというパターンで撮影を制限されますけど、アーティストサイドから直接撮影依頼された場合は全曲撮れることが多いですね。
ここで「ラッキー!!」と喜んではいけません。
なぜなら、コンサートが終わるまでず~~と撮ってるわけなので、体力的にはメチャメチャ厳しいんです(笑)
コンサートの写真を撮るといっても、コンサートの写真だけではないのです。
どんなカットを撮るのか?というとですね。
アーティストが楽屋から出て来る→舞台の袖でスタッフみんなで「やるぞ~~」と活を入れてるところ
→アーティストが舞台の袖て出番を待ってるところ→ここからカメラマンは急いで会場側に移動
→コンサートスタート→終わりまで撮る
コンサートが終了するまで、ず~とカメラを覗いて、走り回ってシャッター押してるわけです(汗)
そして、コンサートが終わるやいなや、すぐに舞台の袖に走って移動して、アーティストが舞台の袖でスタッフ全員と「お疲れさま〜」とやってるシーンを撮り→アーティストが汗びっしょりで楽屋に入るまでを撮り→楽屋でのシーンを撮り→この日の関係者の人達との打ち上げを撮り→やっと撮影終了です。
撮影終了後はもう、本当〜〜〜にクタクタです。
とにかく、ライブ・コンサートの撮影は体力勝負です。
あと、長い時間、集中力を保てるということも大切です。
それでは、今日も1日
焦らずに、まわりと自分を比べず、
「今の自分がやるべきこと」にベストを尽くしましょう!!
ロン・カーターのCDジャケットより。
学生時代からJAZZが好きだったので、彼のことはよく知っていました。
でも、まさか、自分が彼のCDジャケットを撮るとは夢にも思っていませんでしたね。
彼は撮影中も、スタジオの有線から流れるJAZZに合わせてアドリブでベースを弾いてくれたりして、僕にとっては至福の時でした。
撮影終了後に、普段は絶対にしないのですが、この時だけはカメラマン宅間國博ではなく、ただの1ファンになってしまい(笑)
僕が撮った彼の写真にサインをしてもらいました。
このブログで何か聞きたいことがある人は、どのようなことでも大丈夫ですので、遠慮しないでこのブログのコメント欄に書いて下さい。
僕が知らないことは「知りません」とはっきり言いますけど(笑)その時はお許し下さい。
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