プロになると好きな写真が撮れなくなる。

By | 2016年12月8日

前のブログの続きです。

3人のスタジオマンさんが共通して

「プロカメラマンとして仕事を始めると、作品が撮れなくなってしまうのがイヤ
だから、営業には行くのが怖い」

と言っていました。

プロカメラマンという仕事は

クライアントさんに依頼された写真を撮るのが仕事なので

こんなこと心配するのでしたら、カメラマンにならない方がいいと思います。

あなたが、カメラマンに撮影を依頼するクライアントだとしましょう

そこで・・・

「私は自分が好きな写真しか撮りません、そんな私に仕事を下さい」というカメラマンが営業に来たら、そのカメラマンのことをどう思いますか?

じゃぁ、タクマクニヒロさんはどうなのですか?

と思ったあなたに答えます。

僕は自分の中に2人の自分が存在しているのです(笑)

カメラマンの「宅間國博」と写真家(写真作家)「タクマクニヒロ」です。

クライアントさんから依頼されて撮るカメラマンの仕事は「宅間國博」で撮っています。

そして、自分が自分の為に撮りたい写真は「タクマクニヒロ」で撮っています。

日常の撮影比率は、宅間國博7・タクマクニヒロ3くらいの割合ですが

それらの収入比率は、宅間國博9.5・タクマクニヒロ0.5くらいです。

まぁ、僕がタクマクニヒロの写真をアピールしていないので、この比率はしょうがありません(笑)

ただ、アピールしたとしても0.5が2くらいになるかならないか?だと思います。

それくらい自分が撮りたい写真だけでは食べていけないというわけです。

ただ、

この自分が撮りたい写真が世の中のニーズにマッチした場合は、

ほんの一瞬だけ稼ぐとこはできます。

例えば、そこに写っている被写体が好きだからという理由で買う写真、ネコなどのかわいい写真などです。

それも、それで毎月50万円の入金を数十年も維持することなど不可能です。

だから、職業として写真で食べていきたいのでしたら

クラアントさんが欲しい写真を撮る必要があるのです。

僕の場合は、

プロカメラマンになったことで好きな写真が撮れなくなって

嫌だと感じたことがあるのですか?と問われたら

その答えは「1度もありません」です。

理由は、カメラマンになるために数年間色んなバイトをして生活費を稼いでいました。

それは、お金を稼ぐためなので好きな仕事ではありません。

でも、カメラマンになったら撮影するモノに興味がなくても

例え、自分のテイストで撮ることができなくても

写真を撮るという「自分が好きな行為」でお金がもらえるのです。

その感覚は、アルバイトして得るお金とは比べることがことができないくらい

「ありがたい」のです。

「プロカメラマンとして仕事を始めると、作品が撮れなくなってしまうのがイヤ」と悩んでいる人は

「自分が撮りたい写真が撮れなければイヤ」という考え方です。

僕の場合は

「自分が撮りたい写真が撮れなくても、写真を撮ることでお金がもらえるのはうれしい」

という考え方です。

どちらがいいのか?は、それぞれが決めればいいと思います。

あと、僕の場合は

クライアントさんに依頼された写真を撮る時も

「これから撮る写真は僕の作品だ」という想いで撮っています。

だから、仕事の写真も僕にとっては、すべて自分の作品なのです。

一つだけ違うのは

写真家「タクマクニヒロ」で撮る写真は、自分のためだけに撮ってるので

いい写真が撮れた時に、喜ぶのは僕だけです(笑)

でもカメラマン「宅間國博」が撮る写真は

僕がいつもやってる雑誌の仕事で言うと

僕に依頼してくれた担当編集者が喜んでくれる

その雜誌の統括者である編集長も喜んでくれる

撮らせてもらった、タレントさんとマネージャーさんが喜んでくれる

一緒に仕事をした、ヘアー・メイクさん、スタイリストさんが喜んでくれる

その雑誌のを購入した、タレントさんのファンが喜んでくれる

といった感じで、自分以外の多くの人に喜んでもらえます。

これは、カメラマン冥利に尽きます。

そして、アルバイトで得られる数十倍のお金がもらえるのです。

こんなにうれしいことはありません。

僕は、どんな仕事でも

収入というのは、自分がどれだけの人に喜んでもらえたのか?で

その額が決まると、勝手に思っています(笑)

僕の場合は、

写真を撮るというスキルを使って、どれだけ多くの人に喜んでもらえるのか?

みたいな、気持ちです。

だから、僕は「自分の内面を追求して写真を撮る」なんて器用なことはできないのです。

いつも「今日はどんな写真を撮りましょうか?」という

大阪の商人の気持ちでカメラマンをやっています(笑)

そして、そうやって撮らせてもらった写真は、

僕にとってはすべてが、作品なのです。

今日書いたことは、あくまで僕が勝手に思っていることです。

決して「これが正しい!と言ってるのではありませんので、誤解されないようにお願いしますね。

それでは、今日も1日、「笑う人には福来たる」の気分で過ごしましょう。

161207-1
これは写真家「タクマクニヒロ」モードで、自分の為に撮った写真です。
僕1人が喜んでいます(笑)

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2 thoughts on “プロになると好きな写真が撮れなくなる。

  1. N

    プロ(お金を稼ぐ)の写真仕事の現場で働いているはずのスタジオマンが、3人中3人ともに「自分のために」という意識を持っていることに正直驚きました。
    以前のブログ内容にも、女性スタジオマンが「作家」になりたいという話がありましたけど、今の若い人ってみんなそんな考え方するのでしょうか???(私には理解ができません)
    たぶんどんな職業でも同じですが「誰かの為に、自分は役立ちたい」という滅私奉公の気持ちがないと、たぶんお金は自分の懐には入ってきません。
    お客様からいただく「お金」というのは、お客様からの「感謝としての対価」だと思っています。
    プロの商業カメラマンとして独り立ちしたいのではなく、プロの完璧なスタジオマンとして生涯食べて行くという気構えであるならかまわないと思いますが…。
    スタジオマンをやりながら、自分の作品も撮れば良いだけの話で、それこそ宅間先生のように「2つの顔」を持てば良いだけだとおもうのですけど。

    Reply
    1. TAKUMA Post author

      Nさんへ
      今世の中ではやっている「好きを仕事にする」という考え方の本質は
      「自分が好きなことが誰かの役に立つことだったら、収入がある」ということなんだけど、
      それを「自分が好きなことをすれば、収入がある」と、勘違いしているのかもしれません。
      僕の写真集カインド・オブ・ブルーに書いていることが、まさしく
      「好きを仕事にしたいのだったら、仕事を依頼してくれるお客さまに感謝する」
      そして、「お客さまの役に立つこと」です。
      僕らの仕事は、どんなに学生時代のの成績がよくても、
      仕事を通して、お客さまに喜んでもらえることをしない限り収入は得られませんからね。
      つまり、好きを仕事にしたいのでしたら、
      この基本姿勢を知ってる人は、必ず上手くいくと思います。

      Reply

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