撮影時間が少ないと、与えられた時間内にクライアントさんから要求されたカット数を撮ることができるかどうか心配でドキドキする。
撮影時間が少ないというのは、雑誌などでタレントさんを撮影するという時によくあります。
同じタレントさんを1日に何十社という雑誌が取材をするので、撮影時間は1社あたり15分くらいということがよくあります。
それも、15分という短い時間内で何カットも撮らなければいけないということも当たり前のようにあります。
僕の経験で一番撮影時間が少なかったのは、某韓流スターの撮影で40秒でした。
この時は40秒で6ページ分の撮影をしました。
今は「タクマさんは撮影が早い」ということが仕事関係の人達に、いい意味で認知されるようになりましたけど、プロになった最初の頃は、多分、東京で一番撮影時間が掛かるカメラマンとして、マイナスイメージができていました。
それは某ファッション雑誌の仕事でタレントさんではなくモデルの撮影だったのです。
都内ロケで、撮るカットも4カット、一人のモデルが服を4パターン変えて撮るという、今考えたら非常に楽な撮影です。
その時仕事をした、編集者、ヘアメイク、スタイリスト、モデル、ロケバスの運転手などなど・・・
みんな、朝8時に集合したので「このカット数だったら遅くても1時までには終了だな」と思っていたらしいのです。
僕は生まれて初めてのモデル撮影だったのです。
うれしくて張り切るというより・・・
実は前の日の夜から、もの凄いプレッシャーで眠れませんでした(笑)
そして、撮影当日。
編集部に集合して、ヘアメイクさん、スタイリストさん、モデルさんに挨拶をして、ロケバスに乗って撮影現場にスタートです。
もう、この時から僕の心臓はバクバクしています(笑)
この頃は僕のアシスタントなどいません、僕一人です。
スタッフの中に知ってる人は編集者だけで、あとは初めての人ばかり・・・
そして、最初の現場に到着、
編集「タクマさん、最初どの服から撮りますか?」
「あっ、はい、どれでもいいです」
ヘアメイク「いや、決めてくれないとヘア作れないし」
「あっ、じゃぁ、これからでは?」
スタイリスト「こっちから撮って欲しいんですけど」
「あっ、はい、じゃぁその服からということで」
もう汗びっしょりです(笑)
なぜなら、僕はカメラマンのアシスタントの経験もないし、スタジオマンとして撮影現場を経験したこともないので、こういった撮影現場でカメラマンが何をどう対応したらいいのか?まったくわからなかったわけです。
そして、撮影前になんだかんだとあり・・・僕が決めた撮影場所でいざ撮影。
とこrが・・スタイリストさんに「ここ、この服にあわない気がするんだけど、もっといいとこない?」と言われ
僕の頭の中は真っ白になったわけです(笑)
「じゃぁ、少し待ってて下さい、いい場所探しますから」・・と、そこからみんなが歩いて移動できるような場所をカメラを持って走り廻って探したのです。
もう体中が汗びっしょりです(笑)
そして、スタイリストさんに「うん、ここいいと思う」と了解してもらい、最初のカットがスタートです。
ここでも、スタイリストさんから「もっと下から撮った方がいいんじゃない?」とか「後ろのあの建物を入れて撮ったらいいと思うんだけど」などなど言われ・・
僕は心の中で「じやぁ、お前が撮れよ!!なんて、強気の突っ込みを入れたりしながら(笑)
本当はそのスタイリストさんにぺこぺこしながら撮影していったというわけです。
このスタイリストさんはロンドンから帰ったばかりで「向こうじゃこうなのよ」と、一日に100万回くらい言っていました。
僕が撮るのがあまりにも遅いので(迷いながら撮るからです)、お昼ご飯を食べる時間もなくスタッフ全員クタクタです。
当然ですが・・・その編集者からは2度と撮影依頼は来ませんでした。
ここで僕が得た教訓
「どこで、どのような写真を撮りたいのか?」ということを
事前に自分の頭の中でしっかりとシミュレーションした方がいいということです。
今考えたら当たり前のことですけど・・・
・カメラはレンズは何を使うのか?
・どういった場所で、どういった光で撮りたいのか?
・露出は開けるのか絞るのか?
・どんな動きでどのような表情を撮りたいのか?
・笑顔なのか、シリアスな表情なのか?
・全身?バストアップ?立ったまま?座る?
・出来上がりはどんな色合いにしたいのか?
・撮影時間が変更されたらどう対応する?
・当日急にカット数が増えたらどう対応する?
などなど、まだたくさんありますけど・・・
タレントさんやアイドルのように撮影時間に制限がある場合は、特に念入りに撮影のシミュレーションをしました。
こうやって、撮影がある時は必ず事前に、電車の中でも、お風呂の中でも、トイレでも、布団に入ってからでも、何度も何度も頭の中であらゆるシミュレーションをしましたね。
こうやって、毎回撮影で自分が出来なかったこと、ドキドキしたことを、
・なぜ、出来なかったのか?なぜ、ドキドキしたのか?
・今度同じような撮影があったら、どう対処すればいいのか?
ということを、徹底的に考えて・・・やるべきことをやりました。
すると、撮影現場であまりドキドキしなくなったのです。
スポーツと同じです、練習は本番でウソをつきません、真剣に練習しただけ上達するような気がします。
そして、今では多くの撮影スタッフのみなさんから「タクマさんは撮影が早いからいい」と喜んでもらえるようになったのです。
僕と初めて一緒に仕事をした、モデルさん、タレントさん、タレントさんの事務所の人、編集者、デザイナー、ヘアメイクさん、スタイリストさん、などなど、みなさん「早いですね~~!!」と喜んでくれます。
数年前にアーティストのビョンセさんを撮った時も、僕があまりにも早く「はい、OK撮影終了!」と言ったので、本人も「えっ、本当~~!」って、びっくりしてたけど、アメリカから一緒に来ていたヘアメイクさんが「あなた最高!!」って言いながら僕をハグしてくれました、男性でしたけど(笑)
上手く撮影できなかった時に「あれは自分が悪いんじゃないし」と思ってる限り、同じことを繰り返します。
僕が経験しましたからよ~くわかります。
例え、自分以外の誰かのせいで思っていたような写真が撮れなかったと思っても・・撮ったのはあなたなのです。
今度、同じことがあったら・・
どうすればいい写真が撮れるのか?ということを考えた方が、あなたの未来は明るいです。
*苦手なものから逃げている限り、いつまで経っても前には進めません。
もし、今歩もうとしている「カメラマンへの道」を一歩でも前に進みたいのでしたら、
まずは、今の自分に何が足りないのか?ということを『自分自身が知る』ことです。
そして、足りない部分の穴を埋める為に行動すればいいだけです。
やるかやらないかは、あなた次第です。
誰かの責任にしている限り、いつまでたっても今のままです。
「あの人が悪い」と言いたくなる人がいたとしても・・撮影するのはカメラマンのあなたなのです。
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今日タクマクニヒロさんのブルー・ノート…表紙見て即購入しました!
言葉ひとつひとつに心打たれました
夢を叶えるために頑張るヒントを貰えた気がします
これからも頑張ってください
応援してます(^ω^)
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タクマさんはシミュレーションによって自信が持てるようになり
横からの口出しを断ることができるようになったということでしょうか
それともシミュレーションの範囲が広いので時間内にカバー出来る
ということでしょうか
私も一応頭の中でシミュレーションをしてから撮影しているのですが
現場で自分より上の立場の方から指示(思いつきの提案)をされると
無視するわけにもいかずに指示通りの撮影を付け加えることになり
結局予定よりも時間がかかってしまうことがあります
特にロケ地や背景はすぐに変えることが難しいので困ることも多く
この話がとても気になってしまいました
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撮影前に、幾度もシミュレーションをしたからこそ、撮影で緊張したりしなくなったんですね。
上手く出来なかったことは、なぜそれが出来なかったのか、徹底的に考えて、そして行動したからこそ、今のタクマさんがあるんですね。。
…今の自分に何が足りないのか、自覚することが大切なんですね。
僕は、、分からない事だらけです。
昨日、校外学習行った先で、親しい女子2人を偶然撮れる機会があって。。
雨だった事もあり、慌てて2カット撮ったのみでした。
絞り優先モードなのに、絞りの事が全く頭から抜け落ちていたり。。どういう構図で撮ったら良いのか、という考えが無くて。。ただ何も考えずに、構図を少し変えて撮っただけででした。。雨が降っていたのですが、空が少し明るくて。光の位置も気にしていませんでした。
コミュニケーションも、、撮る時に「笑って~」としか言わなかったので、1人は笑ってくれたんですが、もう1人は堅い表情で困ったような顔をしたままでした。。
悪いところばかりで、もっと考えて、、それこそ事前にシミュレーションしておけば良かった、、と悔やんでも悔やみきれません。。。
自分の写真を撮る腕とコミュニケーションの無さが身に染みて分かりました。。。痛いほどに。。。
まずは、人物の撮り方の基礎から調べて学んでみます。今度撮る機会があるときは、撮られた方も、撮る僕も。お世辞抜きで、心から満足できる写真を撮るために、出来ることから行動します。
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「苦手なことから逃げないこと」この大切さを最近痛感しています。
私は今までできない自分が嫌ですぐ逃げていました。
でも、そんな自分を変えたくて、変わりたくて、タクマさんの写真と言葉に勇気をもらいながら3歩進んで2歩下がりながら頑張っています!
実際に経験したことから語られるタクマさんの言葉は本当に胸に響きます。
いつも勉強させてもらってます(^o^)
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*のんさんへ
ありがとう!!
住所と名前をHPのメール欄からメールしてくれたら、ポストカードをプレゼントしますよ。
*青空さんへ
自分の弱い部分、自分には何が足りないのか?ということに気がついたのは、ラッキーな事だったのです。
これからが、楽しみですね。
*ふっき草さんへ
逃げてる自分に気がついたというこだけでも、GOODじゃないですか!