この写真をハウススタジオで撮影した時の仕事の流れ、気をつけてることを書きます。
・雑誌の撮影の場合はスタジオをカメラマンが決める場合と、編集の担当者と相談して決める場合があります。
スタジオセレクトは
1−被写体が男性か女性で変わります。
また
2−その撮影のテーマ、テイストでも変わります。
1と2を考慮して
今回は「このスタジオが合ってる」というスタジオ候補を出して撮影日に使えるスタジオを決めます。
↓
スタジオを決めるのと同時に、編集者と撮影テーマ(どんな写真を撮るか)を打ち合わせします。
どんなことを打ち合わせするのか?というとですね
ざっくり言うと
アイドルの場合は
かわいい、明るい、元気で弾ける、セクシーな感じで
女優さんの場合は
美しい写真、凛々しく、彼女はセクシーに感じる写真がいいね
みたいな感じです。
男性の場合は
かわいい、カッコいい、渋い、セクシー、クール、頼れそう、味わいのある写真などなど
です。
夏、クリスマス、新年号など、雑誌が掲載される季節によってもテーマが変わります。
こういったことを決めて
どんな服を着てもらうか?を決め、
それをスタイリストにお願いします。
アイドルの場合は水着、下着なども
カメラマンが「こんな感じのを着せたいな!」と言ってスタイリストにお願いします。
だから、男性カメラマンでも女の子の水着や下着に詳しいです。
決して変態ではありません(笑)
↓
撮影当日
僕の場合はどのスタッフより早くスタジオに入ることを心がけています。
理由は、スタジオにカメラマンがいるとスタッフが安心するからです。
逆に、モデル、スタイリスト、ヘアメイク、編集者、他のスタッフより遅いと
「カメラマンさんどうしたんだろう?」って心配しますからね。
カメラマンが、撮影前にスタッフに心配させるようなことはしない方がいいと思います。
スタジオにスタッフが到着
↓
スタイリストが持ってきてくれて服をみて、どれにするか?を決める。
↓
ヘアメイクさんに「今日はこんな感じでお願いします」とヘアメイクを決める。
僕の場合は「ナチュラルに」とか「風で髪をなびかせたいのでよろしくね」と言った
大まかなことを言って、あとはお任せします。
カメラマンがあまり細かなリクエストをすると
ヘアメイクさんが嫌がりますから(笑)
↓
今日の被写体がスタジオ到着
初めての人の場合は
「初めましてカメラマンの宅間です、今日はよろしくお願いします。」と満面の笑顔で挨拶をします。
個人的に何があったとしても、満面の笑顔が大切です。
ヘアメイクの時間は、
女の子の場合平均1時間30分
女優さんは2時間かかる人も結構います。
男性は30分〜1時間
カメラマンの僕はヘアメイクの時間を利用して、スタジオのどこで撮るのか?
を決めます。
1−スタジオ内をすべて見る
どんな小物&家具があるのか?
ソファー、イス、デスク、観葉植物、その他の置物を見て
「これ使えるな」とか「これはいいや」と使えるものを決めます。
2−今度は、どこで撮影するのか?を決めます。
この時は、スタジオ内に入る外光とスタジオ内の照明器具を見て
外光だけで撮のか?
ストロボを使った方がいいのか?
定常光を使った方がいいのか?
と決めます。
僕が一番気にするのは、光と影です。
この場所がいいと思ったら、家具を移動させたりもします。
今回はテスト撮影で「ISO感度を上げれば大丈夫」とわかったので
外光だけで撮ることを決めます。
3−「どこで、どんな写真を撮るのか?」という、アバウトな写真をことをアシスタントをモデルにしてテスト撮影します。
4−「ここで撮ろう」という感じがつかめたら編集者にモニターで見てもらい確認してもらいます。
確認が終わったら、最初はここでこんな感じ次はこの場所でこんな感じの写真を撮る
という撮影シュミレーションをします。
ただ、これはあくまでシュミレーションであって「こう撮らなきゃダメ!」ということではありません。
本番は、被写体とコミュニケーションをしながら
「その動きいいな」とか「その表情いい」と思ったら、それを声掛けをしながら撮っていきます。
カメラマンと被写体とのジャムセッションです。
↓
ヘアメイクが完了するまでコヒーを飲みながらしばし休憩。
本当は休憩中も、頭の中では色んなシュミレーションしてます(笑)
↓
ヘアメイク終わって、この日の服を着た俳優さんがメイクルームからスタジオの来ます。
↓
「今日はこんな感じの写真を撮りたいので」という感じでイメージを伝えて
↓
「それじゃ、最初はここに座って下さい」という感じで撮影スタートです。
↓
この後は、
「いいね」
「その感じ」
「今の表情最高!!」
「その表情もっと欲しい!」
「そこに立ってくれる」
「今度はそこに寝てくれる」
「それいい!」
「カッコいい!!
「最高!!」」
「その眼でファンは泣くね」
なんていうおバカな声掛けをしながら(笑)
撮っていきます。
「もう撮れた」と感じたら
「はい、OK!!」
「お疲れさまでした〜」
と言って撮影終了です。
↓
事務所に帰って、写真のセレクト
↓
編集部に軽いデーターを送る
↓
編集部から本番データーの指示がくる
↓
本番データーを制作
そして、この仕事の終了です。
この写真は、写真を少しクリームトーンにしてポラで撮ったようなテイストにして
ノイズを加えて粒子を荒らしています。
ソファー全体が写ってる写真は、DxO FilmPack の光漏れ加工をして
ネガ感を出しています。
DxO FilmPackは色んなフイルム加工を自動的にしてくれるので
撮って出しではなくて
自分で編集をして写真を仕上げるカメラマンにはオススメですよ。
それでは、今年も1年
笑うカメラマンには福来たる!
の気分で、ハッピーカメラマン!!
使用カメラSONY α7RⅢ ピントは瞳AF 使用レンズ24~70mm ISO3200 SS1/200
自然光でアップの写真のみレフ(白)使用
撮影で使用したハウススタジオはSTUDIO itto F 1スタジオです。
↓
http://studiolamomo.com/itto1f/
このスタジオの2Fは女の子の撮影にいいですよ。
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<カメラマン宅間國博・写真家タクマクニヒロ>のプロフィール。
カメラマンを目指して25歳で会社を辞め、試行錯誤しながら独学で30歳でプロカメラマンとしてデビュー。
仕事のジャンルは
今までに雑誌(SPUR/装苑/LEE/CanCan/MOREなど84誌と週刊朝日/+act./ViVi/with/大人のおしゃれ手帖/ザ・テレビジョン/non-noなど51誌の表紙)CDジャケット(aiko/矢沢永吉/Every Little Thing/TOKIO/今井美樹/織田裕二/水谷豊 その他)写真集、広告などでポートレートを中心の撮影をしています。
そして今はSNSで僕を見つけた一般の人からの依頼もあり、一般の人のポートレートも撮らせてもらっています。